2020年12月
10連休5日目 944人
13、4歳
黒板にいかがわしい本でみた覚えたての「女体の神秘」と書いて、その後、こっぴどく叱られる。
うるさい高齢の女性の教師は、その神聖さを犯したことを許してくれない。
ぼくや友人は犯人とはならなかったが、そんなことするのも目星がついているのだろう。
定年退職して、近所の図書館で見かける。
「ぼけた」といううわさもあったが、ぼくにも気づかない。
静かに本を読んでいる。
そもそも、子どもに教えるということなど好きでもないのかもしれない。
たまたま、なにかのきっかけで教師になり、たまたま、その学年に悪ガキがいたということ。
その静寂さは、ピエタのようだった。
学校に通うその年代の女性を好きになり、2年後には居酒屋でその母の給仕を受ける。
当時、40歳ぐらいなのか。
もう、13、4の女の子なんか好きになれないが、40はなれる。
時間が経ってしまったなという実感があるのかないのか。
人間より、犬や猫のが愛らしい。
火星にネコでもいれば、移り住みたいなとか思うも、いないなら、この地球でいい。
しかし、あと30年ぐらいしか居住できない。資格はあるはずなのに。